商材としてクラウド(IaaS)を取り扱っているが、自分が利用者の立場であった時の完全シミュレーションをしたことがなかったので、猛烈なイメージトレーニングをしてみた。

前提はパブリッククラウドを使うことと、自分の会社は製品を開発して保有しており、ある程度利益が出ているという立ち位置とした。

まず、考えられるのは既存サーバーのリプレイス用途である。

再リースも考えるが、資源の老朽化やメモリ増設、HDDのリプレイスなどは避けられず、運用上のデメリットが大きい。
新規サーバーに載せ換える場合には、リースや購入とクラウドに変更するのに大きな工数差はない。

であれば、ハードのリプレイスの懸念が不要でスケールアップも容易なクラウドを選択したい。

必須条件はクラウドのベースとなっている物理ハードのスペックが、フルマネージドホスティング以上で、かつ随時性能向上のメンテがなされることである。
借りた時のハードスペックを延々引き継ぐのであれば、結局買った方が安い。

さらにデータ保全レベルを考えると最低RAID5は欲しい。RAID1では結局は自らテープバックアップなどが必要であるし、ネットワーク越しのクラウドである分だけバックアップ負荷が高まってしまう。

続いて、個人情報の問題がある。やはりパブリックに個人情報を置くのは怖い。特に日本の法律に保護されないサービス。
ここは専用ホスティング、またはハウジングを使いたい。

逆に個人情報に依存しないデータ類はクラウドで充分。
ただし、やはりデータの保存性能は必須ゆえ、その性能は気にしたい。
主にバックアップ用途ゆえディスク速度にこだわりはないが、容量に制限があるのは困る。
仮に物理ディスクの別は異なっていても、運用上アクセスポイントは一ヶ所にしたく、PCからの利用簡易性を考慮すると、ネットワークドライブとしてマウントできるWebDAV、ないしは同類の機能は欲しいところだ。

また、意外な用途として、シンクライアント的な使い方をしたい。

具体的にはExcel、Wordやパワポなどのオフィスアプリや、イラレ、フォトショなどの高額な画像編集ソフト、CPUパワーを必要とするPremirePROなどの動画編集ソフトは、巨大なファイルストレージをマウントしたクラウドのWindowsサーバーにインストールし、リモートデスクトップで処理したい。

ライセンス的な問題はクリアすべき課題だが、実現できればクラウドサーバーへのログインアカウントのみでソフトを事実上共有利用できる他、データを各自のローカルPC上に保存することがなくなり、情報共有もデータ資産管理の問題もクリアできる。
さらにスケールアップダウンの容易なクラウドサービスであれば、動画編集などの時だけスケールアップし、終わったらダウンさせるなど費用面での工夫も可能な点も良い。

つらつらと書いて来たが、結局全てに共通する一番のポイントはディスクのデータ保全に対する性能か。
あとはネットワーク性能。

ディスクの高い可用性、信頼性と速いネットワークがあれば工夫次第で業務ルールや資産管理工数までも削減できそうだ。